カナダでの生活

実際に眼鏡代を保険申請してみた|カナダのVision保険体験談

カナダで眼鏡を購入して、最初に感じたのは「とにかく高い」ということでした。

今回は旦那が眼鏡を購入したのですが、最終的なレシート金額は611ドル。

日本にいた頃は、眼鏡市場で1万5千円から2万円ほどで購入しており、視力検査代を別途請求された記憶もほとんどありません。その感覚が残っていたため、カナダでの価格差には正直かなり驚きました。

眼鏡は生活必需品のはずなのに、こちらでは「高額な医療関連支出」という位置づけに近いと感じます。

今回購入した眼鏡の概要

処方箋付き眼鏡

今回購入した眼鏡は、フレームとレンズを含めた処方箋付き眼鏡です。

購入者は旦那で、購入金額は割引後で合計611ドルでした。

LensCraftersでの購入で、レシート上ではフレームとレンズがそれぞれ明確に分かれて記載されています。税金はかかっておらず(HST請求されず)、純粋に眼鏡代のみの金額でした。

カナダでは、レンズのグレードやコーティングによって価格が大きく変わるため、気づくと簡単に600ドル前後になってしまう印象があります。

LensCrafters

LensCrafters(レンズクラフターズ)は、米国発の大手眼鏡・サングラスの小売チェーンで、処方箋付き眼鏡やアイウェア、視力検査サービスを提供している会社です。

米国やカナダを中心に1,000以上の店舗を展開する北米最大級の眼鏡小売チェーンの一つです。LensCraftersでは、自社ブランドだけでなく、人気ブランドのフレームやレンズも多く取り扱っています。

Vision Care などのベネフィットにも対応しており、

処方箋付き眼鏡の購入時に保険を使うことができます。

わさび

今回のような保険申請ケースでもよく利用されているチェーンだと思います。

Coordination of Benefits

まず適用された旦那の会社のVisionケア(Primary)

眼鏡を購入する際、まずその場で適用されたのは旦那の会社のVision保険(ベネフィット)でした。購入時点で、レジにてそのまま200ドルが差し引かれています。

LensCraftersのように、保険会社や店舗によっては、Vision保険が直接システム連携されており、その場でベネフィット割引として処理されることがあります。

今回は旦那が購入者であるため、旦那の保険がPrimary(第1ベネフィット:最初に申請する)となり、手続きとしては非常にスムーズでした。

購入時点で保険が使えるのは、心理的にも助かります。

その後、私の会社の保険を申請

旦那の保険を使った後、残額に対して私が勤務している会社のベネフィット保険を申請しました。

これは、夫婦それぞれが勤務先のベネフィット(Group保険)を持っている場合に利用できる「Coordination of Benefits」という仕組みです。

別々の会社で働き、それぞれが会社のベネフィットに加入しており、かつ配偶者を含むファミリープランに入っている場合、1つの支出に対して両方の保険を順番に適用することができます。

購入者は旦那ですが、配偶者として私の保険も使えるため、購入後にレシートを提出しました。申請から2〜3日後には、私の銀行口座へ直接振り込みがあり、手続き自体はとてもシンプルでした。

Type of expense

「Glasses with prescription」
(処方箋付き眼鏡)

最終的にいくら戻った?最終的な自己負担額

当初の眼鏡代は611ドルでしたが、まず旦那の保険で200ドルがその場でカバーされ、その後私の保険から250ドルが支給されました。

結果として、合計450ドルが保険で戻り、

最終的な自己負担額は約161ドルとなりました。

即時割引と後日振り込みが混在するため、全体の流れを把握しておくことが大切だと感じました。

不明な点がある場合は、購入前に事前に保険会社へ連絡すると安心できます。

カナダのVision保険の基本ルールまとめ

夫婦それぞれの会社保険を使えると、ここまで違う

今回の経験を通じて、カナダの Visionケア(ベネフィット) の基本的な仕組みも整理できました。
一般的に、処方箋付き眼鏡に対する補助(フレームとレンズ)は加入している会社のベネフィット内容によって異なりますが、

1つのベネフィットあたり200〜250ドル程度

に設定されているケースが多いようです。また、一度このベネフィットを使用すると、24か月間は再度利用できないというルールが設けられている場合がほとんどです。

一方で、眼鏡検査(Eye exam)は別枠扱いとなっており、私が加入しているベネフィットでは、年1回、100ドル〜150ドルまでがカバーされます。眼鏡本体と視力検査が完全に別扱いになる点は、日本との大きな違いだと感じました。

もし旦那の保険だけしか使えなかった場合、自己負担は400ドル以上になっていたと思います。今回のように、夫婦それぞれが会社からのベネフィットを受け取っている場合、Coordination of Benefitsを使うことで、補助額が一気に増えます。

Visionケアは単体では心もとない金額ですが、夫婦で2つを組み合わせることで実質的な負担を大きく減らせることが分かりました。共働き世帯では、必ず確認しておきたいポイントです。

それでも思う「カナダの眼鏡、高すぎない?」

保険を使って最終的な自己負担が161ドルまで下がったとはいえ、そもそも600ドル超の眼鏡代はやはり高いと感じます。

日本では眼鏡市場などで、比較的手頃な価格で購入でき、眼鏡をかけている人の割合も多かった印象があります。

カナダでは、レーシックを選ぶ人が多いのか、そもそも目が悪くなりにくいのか。街中で眼鏡をかけている人自体が日本よりも少ないようにも感じます。文化や医療制度の違いが価格に反映されているのかもしれません。

Visionケアの適用範囲は?

ベネフィット対象(一般的)

  • Glasses with prescription
    → 処方箋付き眼鏡一式(最も一般的)今回はこれを使用
  • Prescription lenses
    → レンズのみ交換した場合
  • Frames
    → フレームのみ購入(※単独でも通ることが多い)
  • Bifocal / Trifocal glasses & lenses
    → 二重焦点・三重焦点(対象だが上限は同じ)
  • Prescription contact lenses
    → 処方箋付きコンタクト
  • Prescription safety glasses
    → 業務用・安全眼鏡(プランによっては対象)
  • Sunglasses with prescription
    → 度付きサングラス(Vision枠で通ることが多い)

コンタクトレンズにも使用できる?

Visionケアのベネフィットは、処方箋付き眼鏡だけでなく、処方箋付きコンタクトレンズにも使用できます。1day、2week、monthly などの使い捨てタイプや、ソフト・ハードいずれのコンタクトも対象になるケースが一般的です。ただし重要なのは、眼鏡とコンタクトが「同じベネフィット枠」で管理されているという点です。

多くのGroup保険では、Visionケアの補助額は 200〜250ドルを24か月に1回 といった設定になっています。この枠は「眼鏡専用」「コンタクト専用」に分かれているわけではなく、どちらに使っても同じ枠を消費します。そのため、例えば眼鏡の購入でこの枠を使い切ってしまうと、次の24か月間はコンタクトレンズの購入にはベネフィットを使えない、というケースがほとんどです。

どちらに使うかは「金額」と「頻度」で考える

眼鏡は一度購入すると長く使う一方で、コンタクトレンズは定期的に買い替える必要があります。そのため、Visionケアのベネフィットを どちらに使うと自己負担が最も減るかを考えることが重要です。
例えば、600ドル前後する眼鏡にベネフィットを使えば、補助額200〜250ドルのインパクトは大きくなります。一方、コンタクトを毎年少額ずつ購入している場合、ベネフィットを使うタイミングを誤ると、かえって恩恵を受けにくくなることもあります。

日本で眼鏡を買って、カナダの保険は使えるのか?

今回、ふと「日本で眼鏡を買って、カナダのベネフィットを使えないだろうか」と考えました。しかし調べてみると、Visionケアは基本的にカナダ国内利用が前提で、海外で購入した眼鏡は対象外となるケースがほとんどのようです。

歯科治療についても、海外では緊急時のみ適用される場合が多く、日常的な眼鏡購入を日本で済ませて保険請求するのは現実的ではなさそうです。

わさび

日本帰国時にメガネ市場で買ってカナダのベネフィットで経費精算できないかと考えましたが、出来なさそうですね。。

まとめ|カナダで眼鏡を買うなら、保険前提で考える

今回の体験を通じて、カナダで眼鏡を購入する場合、Visionケアベネフィットの存在はほぼ前提条件だと感じました。

特に、夫婦それぞれ加入しているベネフィットを組み合わせられる場合は、Coordination of Benefitsを使わない手はありません。眼鏡は24か月ルールや補助上限があるため、購入タイミングも重要です。制度を理解したうえで動くことで、無駄な出費をかなり抑えられると思います。